
休職中、「このままでいいのかな」「何かしなきゃ…」と焦る気持ちになること、ありませんか?
ぼく自身、適応障害で休職した当初は、心も体も疲れ切っていて、ただ過ぎる時間に罪悪感を感じる日々でした。
でも、少しずつ自分のペースで取り組めたことが、結果的に回復への道を支えてくれました。
この記事では、実際にぼくが休職中にやってよかったと感じた5つのことをご紹介します。
「何かできることないかな」と思ったときに、そっと背中を押せるようなヒントになればうれしいです。
朝の散歩:心と体のリズムを整える習慣

朝、外の空気を吸いながら歩くだけで、不思議と心がほぐれていく――そんな体験を休職中に何度もしました。
散歩といっても、最初は5分、家のまわりをゆっくり歩くだけ。
それだけでも「今日、ちゃんと外に出られた」という実感が得られました。
外に出て陽の光を浴びると、体内時計が整い、夜も少しずつ眠れるようになります。
「なにもしない1日」の中に、ほんの少しのリズムが生まれることで、生活全体が穏やかに整っていく感覚がありました。
「元気にならなきゃ」と力むのではなく、自然の中に身を置いて深呼吸する。
そんな時間が、回復の大切な土台になりました。
YouTubeやNetflixで「好き」を楽しむ時間

「何かしなきゃ」と焦る日ほど、気力はどんどん失われていきます。
そんなとき、ぼくを支えてくれたのは、好きなアニメや映画、YouTubeのゆるい動画でした。
ただ画面を眺めているだけでも、気が紛れたり、心があたたかくなったり。
「好きなものに触れる」ことは、それだけで立派な“心の栄養補給”だと感じました。
特に役に立ったのは、癒し系の自然音動画や、日常系のゆるいVlog。
「なにもしない」ことに罪悪感を持っていたぼくに、「これでいいんだよ」と言ってくれるような安心感がありました。
回復の途中に必要なのは、“前向きなエネルギー”ではなく、“安心して呼吸できる場所”なのかもしれません。
メルカリ出品:部屋と気持ちを軽くする整理の時間

休職中、少し気分が落ち着いてきた頃に、ふと「もう使っていないものを手放してみよう」と思いました。
試しにメルカリで本を1冊出品してみたら、数日後に売れて、なんとも言えない達成感を感じたんです。
大げさかもしれませんが、「誰かの役に立てた」「社会とつながれた」と感じられて、自信を少しだけ取り戻せた気がしました。
メルカリ出品のいいところは、自分のペースでできること。
やる気があるときに1点ずつでOKですし、部屋が片づいていくと、心の中も整理されていくような感覚がありました。
不要なものを手放すと、自然と「今、自分にとって必要なもの」も見えてきます。
それは、これからの生き方を考える上でも、やさしいヒントになるはずです。
履歴書・職務経歴書を作る:未来への準備を少しずつ

休職中、将来のことが不安になり、「何か準備をしなきゃ」と思っても、なかなか行動に移せない日が続きました。
そんな中、「とりあえず履歴書だけでも作ってみよう」と、軽い気持ちで始めたのがきっかけでした。
実際に書いてみると、自分がどんな仕事をしてきたのか、どんな思いで働いていたのかを見つめ直す時間になりました。
「意外とがんばってきたんだな」と思える瞬間があったことが、何よりの収穫でした。
この作業は、転職や復職を決めるためではなく、「未来への心の準備」のようなもの。
いきなり完成させようとせず、少しずつ箇条書きからはじめてOKです。
書けない日は休んで、また書けそうな日に向き合えばいい。
そうやって、自分の過去と向き合うことが、これからの方向性を見つけるヒントになると思います。
なにもしない:回復のために必要な「空白」

「今日もなにもできなかった」と落ち込んだ日。
そんな自分を責め続けていたとき、心療内科の先生に言われたひと言が、今でも忘れられません。
「“なにもしない”ことも、大事な治療なんですよ」
それからは、「なにもしない時間」を意識的に持つようにしました。
ベッドに横になって音楽を聞くだけ。外をぼんやり眺めるだけ。
最初は不安でしたが、その“何も生み出さない時間”が、実は心の回復にとても大切だったのです。
「なにかしなきゃ」と思い続けると、休職している自分にずっとダメ出しをしているような気分になります。
でも、何もしないことに意味を見出せたとき、ようやく少しずつ自己否定から解放されていきました。
「何もしない」日があってもいい。それも大切な一歩。
そう思えるようになってから、ぼくの休職期間は、よりやさしく過ごせるようになりました。
まとめ|焦らなくて大丈夫。自分のペースで過ごしていい
休職中、「何かしなきゃ」と思う気持ちは自然なことです。
でも、それに追い詰められる必要はありません。
休職中にやってよかったこと5選
・朝の散歩
・好きなことを楽しむ
・メルカリで身の回りを整える
・未来に向けた履歴書作り
・そして「なにもしない」時間を許すこと
この5つの行動を通じて、ぼくは少しずつ「自分を取り戻す」感覚を取り戻していきました。
休職は、決して後ろ向きな時間ではありません。
立ち止まることで、自分の声に耳を傾け、これからの道をゆっくり考える貴重な時間でもあります。
あなたも、どうか焦らず、比べず、やさしく過ごしてください。
「何もしない」も、「ちょっと動く」も、どちらも立派な一歩です。
ゆるやかに、でも確かに。
また少しずつ動き出せる日が、きっとやってきます。ぼちぼち行きましょう!