復職を決めた日。怖さもあったけど、進んでみようと思えた理由

復職を決めた日。怖さもあったけど、進んでみようと思えた理由

はじめに

休職してからちょうど1ヶ月。
体も心も完全ではないけれど、「もう一度働いてみようかな」と思えるようになった日がありました。

怖さはもちろんありました。
また調子を崩してしまうかもしれない。
職場の人たちはどう思うだろう。
そんな不安はずっとつきまとっていたけれど、それでも復職を選んだのには、いくつかの理由がありました。

少しずつ元気を取り戻していった日々

ぼくが取得した休職期間は1ヶ月。
正式な「休職」ではなく、有給休暇として会社に処理してもらったことで、給与の影響はありませんでした。

最初の1〜2週間は、とにかく休むことに集中しました。
何もしていないのに疲れていたり、ちょっとしたことで気分が落ちたり。
けれど、少しずつ、朝に散歩へ出かけたり、好きな動画を見たりと、できることが増えていきました。

2週間が過ぎたころ、「あれ、ちょっと元気になってきたかも」と感じる日が増えてきたんです。

「これなら、働けるかもしれない」と思えた理由

ぼくが復職を考え始めたのは、まさにこの頃でした。
心身の調子が少しずつ上向きになってきた実感があったこと。
そして、1ヶ月で復帰すれば給与にも影響がない、という現実的な面もありました。

でももちろん、「戻れるかどうか」の判断は自分だけでは難しくて。
主治医にも相談しました。

医師とのやりとりと、ぼくなりの選択

休職から2週間後と、復職直前のタイミングで精神科を受診しました。
医師の見立てでは、「もう1ヶ月くらい様子を見た方がいいかもしれないね」とのこと。
正直、「やっぱりそうか…」と思いました。

ただ、ぼくの中にはひとつ考えていたことがありました。
それは「管理職ではない業務への配置転換」です。

管理職としてのプレッシャーが心身を追い込んでいたことは、自分でもよくわかっていました。
だから、復職するなら、別の形で働けるよう会社と相談するつもりでした。

そのことを医師に話すと、「それなら大丈夫かもしれないね」と言ってくれたんです。
このひと言が、大きな後押しになりました。

おわりに

復職は、自分の中でも簡単に決められることではありませんでした。
怖さも不安もありました。
でも、「すこし元気になった自分を信じてみよう」と思えたこと。
「同じ仕事じゃなくていい」「無理のない働き方を模索していい」と思えたこと。
それが、ぼくを前に進めてくれました。

いま、休んでいる人の中には、「もう戻れないかもしれない」と感じている方もいると思います。
でも、焦らなくて大丈夫です。
小さな変化が、次の一歩につながることもあります。

ぼくも、そんなふうに少しずつ進んできました。
あなたもあなたのペースで。ぼちぼち行きましょう。