
このブログでは、適応障害で休職したぼくが、復職や転職を通して少しずつ立ち直っていく過程を記録しています。
今回は、復職初日のことを振り返ってみました。
正直に言うと、精神的にはかなりギリギリでした。
でも、そんな1日をどう過ごしたか、同じように不安を抱えている誰かの参考になればと思い、書き残しておきます。
通勤途中から感じた「あの感覚」
復職当日。
電車に乗る頃から、不安がじわじわと強まっていきました。
「あれ…これは1ヶ月前に味わった、あの感じに少し似てるな」と思いました。
会社の最寄駅に着いても、不安はおさまらず。
これはまずいなと思い、会社に入る前に、休職前にもらっていた不安をやわらげる薬を飲みました。
休職中には一度も飲まなかった薬です。まさか復帰初日に頼ることになるとは思いませんでした。
静かな30分が心を落ち着かせてくれた
薬が効いてくるのを感じながら、早めに出社して誰もいない事務所に入りました。
パソコンを立ち上げて、休んでいた間に届いたメールを一つひとつ確認していきます。
この**「ひとりの静かな時間」**がとても助けになりました。
焦らず、ただ淡々と目の前のことをこなすことで、少しずつ気持ちが落ち着いてきました。
挨拶をひとりずつ。優しい言葉に救われた
30分ほどして、職場のみんなが出勤してきました。
ひとりずつ、落ち着いたタイミングを見ながら「おはようございます。今日からよろしくお願いします」と挨拶しました。
みんな、とてもあたたかく迎えてくれました。
- 「無理せずやってくださいね」
- 「しんどいときは言ってください」
- 「やっぱりゆるおさんがいると職場が落ち着きます」
- 「1ヶ月で復帰、大丈夫ですか?すごいですね」
そんな言葉をかけてもらえて、本当にありがたかったです。
休んでいた自分を責める気持ちが少しだけ軽くなりました。
上司の反応と、少しだけ感じた複雑な思い
あたりの強かった上司も、ぼくの顔を見るなり「体、大丈夫?無理せんようにな」と声をかけてくれました。
一見、優しくなっているように感じました。
ただ、その上司は、ぼくが休職した原因が自分にもあるとはあまり思っていないようでした。
実際、ぼくが休んで3日ほどたった頃には、もとの強い口調に戻っていたと、職場の人から聞きました。
だからこそ、「またあの感じが戻ってきたらどうしよう」という不安も、どこかで抱えていました。
負担の少ない仕事からのスタート
初日は、とくに面談などもなく「しばらくは負担の少ない仕事で様子を見よう」というスタンスでした。
正直、少し拍子抜けもありましたが、むしろそのくらいの距離感のほうが気持ちは楽でした。
この日は、なんとか無事に終えることができました。
ただし、終業後はぐったりと疲れが出て、帰宅してからは何もせず、ひたすら休みました。
おわりに|それでも、一歩を踏み出せた日
復職初日は、決して「うまくいった」と言える日ではなかったかもしれません。
薬に頼り、緊張し、不安と戦いながらの1日でした。
でも、それでも「会社に行けた」「仕事を始められた」こと自体が、一歩だったと思います。
大きな一歩じゃなくていい。
踏み出せた、それだけで十分。
これからも不安はあるかもしれないけれど、ぼちぼち行きましょう。
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